埼玉県表具内装組合連合会会長あいさつ及び会変遷

襖(ふすま)・障子・屏風・掛軸・額・衝立・内装

会長あいさつ
発足時の名簿
■ 埼玉県表具内装組合連合会 変遷 ■
昭和23年3月31日記録 埼玉県表具工業協同組合として誕生
   
昭和42年 支部化に伴い
埼玉県表具内装組合連合会に改名
  初代柳沢会長のもと発足
 職業としては古く仏教の伝来から経本(経典)の保護を目的として装飾をするようになり、屏風・額・掛軸そして襖と歴史とともに広がり、今では壁紙(クロス)等の室内装飾全般として発展をしてきた。 作業の全てに澱粉糊を使い、傷んできたらやり直し(貼替 仕立て直し)が出来る職業(注釈1) として継承されてきた。
 先人達の教えは今に至っても基本的なものは変わることはない。 人間が文化を育み その過程で職として生まれ、素材は自然から取れたものを使い最後は自然に帰っていく。(ビニール系は除く) これからの時代は伝統技術をどう伝えていくか、どのように生かして職として残していくかが私達の責任であり課題である。
 今の時代 エコと言われる反面 古来から考えられ受け継がれてきた長く使える製品が捨てられていく、簡単に手に入り簡単に捨てられるものが本当にエコにつながっているのか。  私たち経師職人はどんな時代にあっても長く使える再生ができるを追い求めていきす。 そして表具・壁装等の技能検定や子供たちとのモノづくり体験教室などを通じ、伝統技能継承に努めていきます。
 当組合の仲間達はこの仕事に誇りを持ってがんばっております。
会長 石塚昭雄
(注釈1)
年数を経て傷んだ本体(主に絵や書等)は裏打ち しみ抜き 貼り直しなどで再生しながら使い続けられる。  木や植物が原料の紙や布 澱粉が主成分の糊が中心の作業  補修などで長い間使い続けられる和襖は古くから再生を考えた製品であるといえる。